TECHNICAL GUIDE
配管・圧力容器のフランジ接合部は、ガスケットを均等に圧縮しなければ漏れが生じます。正しいクロスパターン・段階締めの理由と手順を解説します。
WHY IT MATTERS
フランジのボルトを「隣から順番に」締めると、先に締めたボルトの締付力が後から締めるボルトの影響で変化します。その結果、ガスケット面に偏りが生じ、漏れリスクが高まります。
間違った締め方が引き起こす問題
順次締めるとガスケットが傾き、一部の領域だけが過圧縮・他が未圧縮になります。
隣接ボルトを締めると、既に締めたボルトの軸力が変化します(クロストーク現象)。
軸力のばらつきは漏れの直接原因となり、フランジ面の変形・損傷につながります。
一段階締めでは時間経過とともに軸力が低下(クリープ)し、増し締めが必要になります。
STANDARD PROCEDURE
ASME PCC-1 に基づく段階締め手順です。各段階でクロスパターン(対角順序)を適用します。目標トルクは設計または使用材料から算出してください。
上記パーセンテージはあくまで目安です。実際の設定トルクはボルト材質・径・ガスケット種類・使用流体・温度・圧力から算出してください。不明な場合はMHSにご相談ください。
CROSS PATTERN
丸数字 = 締付順序 / 数字 = ボルト位置番号
まず12時位置のボルト①を締め、次に真向かい6時位置のボルト②を締めます。フランジの中心を通る軸に沿って均等に荷重をかけます。
次は3時→9時(③④)、1時半→7時半(⑤⑥)、4時半→10時半(⑦⑧)の順に進めます。常に直径方向で一対のボルトを締めます。
クロスパターンによりガスケット全面が均等に圧縮されます。ボルト本数が多い場合は締付順序ツールを使って確認できます。
HYTORC ADVANTAGE
INTERACTIVE TOOL
ボルト本数(20〜88本)と同時締付箇所を入力するだけで、正しい締付順序をリアルタイムで表示。現場のタブレット・スマートフォンからそのまま使えます。
適切なトルクレンチ選定から締付管理まで、専門スタッフが現場に合わせてサポートします。