反力受けが不要になる画期的なシステム「ハイトークワッシャー(HYTORC NUT)」の取り付け方と使い方を解説します。締付け・緩め操作まで、ステップごとにわかりやすく説明します。
従来の締付け作業では必要だった「反力受け」を不要にする、HYTORCの特許技術です。
通常のトルクレンチは締付け力の反力を人の体や固定点で受ける必要があり、作業者への負担と事故リスクが生じます。
ハイトークNUT(外側ナット)とハイトークワッシャー(内側ワッシャー)が一体となったシステム。トルクレンチの回転力を内側と外側の両方に分散することで、外部への反力が不要になります。
反力受け不要により作業者1名での安全な作業が可能に。締付け精度の向上(±3%以内)と作業スピードの大幅な向上を実現します。
安全で正確な締付けのため、作業前に以下の4点を確認してください。
ボルト径に対応したハイトークNUT(外側ナット)とハイトークワッシャー(内側ワッシャー)のセットを確認します。
ハイトークワッシャーシステムに対応したトルクレンチ(MXT, XLCT等)を用意します。専用アダプターが必要な場合があります。
ボルトスタッドにハイトークワッシャーが適合するサイズか確認。スタッドの長さとねじ山の状態を点検します。
フランジ仕様・ガスケット材質に基づく目標トルク値を確認。ASME PCC-1に準拠した締付け手順を準備します。
ハイトークワッシャーの取り付けから締付け完了まで、5ステップで解説します。
まずハイトークワッシャー(内側ワッシャー)をボルトスタッドに通し、フランジ面に置きます。次にハイトークNUT(外側ナット)をスタッドにねじ込みます。手締めでスナグ(ガスケット着座)するまで締め込みます。
ハイトークワッシャーがボルト軸に対して正しく装着されているか確認。ワッシャーの歯がナットと確実に噛み合っていることをクローズアップで確認します。
バックアップワッシャーがナット下面に正しく配置されているか確認。ハイトークワッシャーとバックアップワッシャーがセットで正しく機能することで、反力アーム不要・供回りなしの締付けが実現します。
ハイトークワッシャーシステム対応の専用ソケットドライブをナットに合わせてセット。外側ソケット(ナットに噛む側)と内側ドライブ(ワッシャーに噛む側)のサイズが正しいか確認します。
トリガーを操作して締付け開始。ハイトークワッシャーシステムにより反力アーム不要・供回りなしで安全に締付けられます。設定トルクに達したら停止し、次のボルトへ移動します。対角順で全ボルトを締付けてください。
ハイトークワッシャーシステムは、HYTORCの純正ソケット・アダプターを必ず使用してください。一般工具での代用は精度と安全性が保証されません。
フランジ作業では原則として新品ガスケットを使用してください。使用済みガスケットの再使用はリークの原因となります。
ハイトークワッシャーを使ったフランジ締付けは、ASME PCC-1 Appendix Aに記載された複数段階手順で実施することを推奨します。詳細はMHSにご相談ください。
どのサイズが適合するか、導入コストのご相談など、
専門スタッフが丁寧にサポートします。